catch-img

企業に欠かせないコンプライアンスオフィサーとは?主な業務・必要なスキルについて解説

近年コンプライアンスが重要視されるようになり、コンプライアンスオフィサーを設置したという企業も多いのではないでしょうか。

この記事では、コンプライアンスオフィサーとは何か、またコンプライアンスオフィサーの主な業務と、必要なスキルについて解説します。

【参考】より深く知るための『オススメ』コラム

👉コンプライアンスとは?わかりやすく・簡単に意味や使い方を解説

👉反社チェック(コンプライアンスチェック)を無料で行う方法

👉コンプライアンス違反の身近な事例から学ぶ個人レベルで注意すべきコンプライアンス遵守!


チェックリストでわかる!反社チェックの体制・運用点検リスト

無料ダウンロード

目次[非表示]

  1. 1.コンプライアンスオフィサーとは
    1. 1.1.企業に求められるコンプライアンス
    2. 1.2.コンプライアンスオフィサーが注目される理由
  2. 2.コンプライアンスオフィサーの主な業務
    1. 2.1.社内ルールやガイドラインの作成・管理
    2. 2.2.社内コンプライアンスの監視・調査
    3. 2.3.コンプライアンス教育や研修の実施
    4. 2.4.コンプライアンス違反が発生した時の対処
  3. 3.コンプライアンスオフィサーに必要なスキル
    1. 3.1.法令に関する知識
    2. 3.2.コミュニケーションスキル
    3. 3.3.情報調査スキル
    4. 3.4.文書作成能力
    5. 3.5.自社サービスへの深い理解
  4. 4.企業がコンプライアンス体制を整えるべき理由
    1. 4.1.法令違反を予防できる
    2. 4.2.社内の雰囲気が改善される
    3. 4.3.優秀な人材の確保に繋がる
    4. 4.4.企業イメージが向上する
  5. 5.コンプライアンス違反の防止に有効な反社チェック
    1. 5.1.反社チェックでわかること
    2. 5.2.反社チェックの実施方法
  6. 6.まとめ

▶とりあえずダウンロード!【無料で反社チェック体制・運用を総点検】

反社チェックツールRISK EYESサービスサイト

コンプライアンスオフィサーとは

コンプライアンスオフィサーとは

コンプライアンスオフィサーとは、企業内で適切なコンプライアンスが実施されているかどうかを管理する責任者のことです。

企業においてコンプライアンスの仕組みを整備し、コンプライアンスの啓蒙・推進のための主導的な役割を担う重要なポジションで、企業理念や社会常識を理解して管理し、違反があった際には対応・処分する責務もあります。

また、最高コンプライアンスオフィサーは「Chief Compliance Officer」を略して「CCO」と呼ばれ、社長か人事・総務・法務などの担当取締役が就任することが一般的です。

企業経営と企業理念、コーポレートガバナンスと内部統制、企業法務・コンプライアンスの基礎などを試験科目とした、認定コンプライアンスオフィサーの資格も存在します。

企業に求められるコンプライアンス

コンプライアンスはもともと「法令遵守」という意味ですが、現代の企業に求められているコンプライアンスは、「社会的な常識・良識に従うこと」「ステークホルダーの利益・要請に従うこと」など広い概念が含まれるようになりました。

関連記事:企業活動におけるコンプライアンスとは?違反を防ぐ対策についても解説

  企業活動におけるコンプライアンスとは?違反を防ぐ対策についても解説 近年コンプライアンスを重視する傾向が進み、「コンプライアンス違反」などの言葉をニュースなどで耳にすることも多いのではないでしょうか。この記事では、企業活動において求められるコンプライアンスについて解説します。 RISK EYES


コンプライアンスオフィサーが注目される理由

コンプライアンスオフィサーが注目される最大の理由は、企業活動においてコンプライアンスの徹底が強く求められるようになったからです。

近年、企業内での不祥事や不正会計などの問題が増加し、自社の健全化のためにコンプライアンス向上・内部統制に力を入れる企業が増えました。

また、SNSが広く普及したことで、コンプライアンス違反が発覚した際に生じる損失が大きくなったことも理由として挙げられます。

このように企業において、コンプライアンス徹底のための内部統制が必要になったため、コンプライアンスオフィサーというポジションが注目されるようになりました。

関連記事:企業イメージをアップさせるコンプライアンス遵守を解説​​​​

  企業イメージをアップさせるコンプライアンス遵守を解説 テレビやネットニュースでたびたび聞く「コンプライアンス」の遵守は、企業の経営体制を維持するための重要な要素。今回は、コンプライアンス遵守に必要な要素や、違反したときのリスクについて解説。対策の1つである反社チェックについても説明。 RISK EYES


コンプライアンスオフィサーの主な業務

コンプライアンスオフィサーの主な業務

コンプライアンスオフィサーは、業種や所属している部門によって業務内容に違いがありますが、主な業務は以下の4つです。

  • 社内ルールやガイドラインの作成・管理
  • 社内コンプライアンスの監視・調査
  • コンプライアンス教育や研修の実施
  • コンプライアンス違反が発生した時の対処

それぞれ詳しく解説します。

社内ルールやガイドラインの作成・管理

内部統制のために、経営理念などを明文化した社内ルールやガイドラインを作成する役割があります。
また、作成した規定を全社的に周知させることも必要で、状況に応じて内容の変更や改善を行い、継続的に管理していくことも重要な仕事の1つです。

社内コンプライアンスの監視・調査

社内でコンプライアンスが適切になされているか、監視・調査を行うことも、コンプライアンスオフィサーの重要な業務です。
これは従業員に対してだけでなく、社長や役員など、自身よりも上位の経営陣に対しても行う必要があります。

また、他部署の役員などと連携して部署全体の統制を行うことも必要で、コンプライアンスの責任者として公正・中立な立場であることが求められます。

関連記事:コンプライアンスとガバナンスとは?意味の違いと企業が行うべき取り組みを解説

  コンプライアンスとガバナンスとは?意味の違いと企業が行うべき取り組みを解説 企業の行動に対する世間の目が厳しくなる中で、不祥事を起こした企業は「ガバナンスが弱い」「コンプライアンス意識が低い」と非難を浴びます。この記事では、コンプライアンスとガバナンスの意味の違い、これらの強化、維持のために企業が行うべき取り組み解説します。 RISK EYES


コンプライアンス教育や研修の実施

コンプライアンスに関して規定やマニュアルを作成したら、その内容に従って教育・研修を定期的に実施することもコンプライアンスオフィサーの役割です。

コンプライアンス研修では、企業理念やなぜコンプライアンス向上が必要なのかということを説明し、違反事例など具体例を織り交ぜて行うことで、より理解が深まりやすいでしょう。

コンプライアンス違反が発生した時の対処

コンプライアンス違反が発生した際、謝罪文の公表やマスコミ対応、違反を起こした社員の処分を決定することもコンプライアンスオフィサーの仕事の1つです。
コンプライアンス違反が発生した場合、企業には迅速な対応が求められ、対応のスピードによって世間からの印象や、発生する損失も変わってきます。

事前に違反発生時の手順をマニュアル化しておき、円滑なな対応を行えるように備えておくのが望ましいです。

関連記事:質を向上させるコンプライアンス研修の資料作成方法を解説

  質を向上させるコンプライアンス研修の資料作成方法を解説 コンプライアンス研修は、社員のコンプライアンス意識を高めるために大変重要な社内研修。​​今回は、研修の成果を最大限に引き出し、質を向上させる資料作成のポイントを具体的に解説するとともに、コンプライアンス遵守に大切な反社チェックも紹介。 RISK EYES


コンプライアンスオフィサーに必要なスキル

コンプライアンスオフィサーに必要なスキル

コンプライアンスオフィサーは内部統制・コンプライアンス向上を啓発するポジションであることから、主に5つのスキルが求められます。
順番に解説します。

法令に関する知識

「法令遵守」を徹底するためには、当然ながら法令に関する広い知識が必要です。

国が策定している法律や法令だけでなく、業界ごとに細かく定められている法令なども多数存在するため、自社の業界に関する法令や自身の担当する仕事に関する法令などもしっかりと理解しておく必要があります。

コミュニケーションスキル

コンプライアンスオフィサーは、従業員への研修や教育の実施、相談窓口となるだけでなく、企業の経営層や社外の専門家などとやり取りをする機会も少なくありません。

研修や教育を行う際には相手に伝えるスキル、相談窓口となるときは相手の話を聞くスキルも必要になるため、相手とのコミュニケーションを適切に行える能力が求められます。

関連記事:社内コンプライアンスを高める方法とは?対策や違反事例も解説

  社内コンプライアンスを高める方法とは?対策や違反事例も解説 企業の事業活動において、社内コンプライアンスを高めることは大変重要な位置づけ。今回は、社会コンプライアンスの意識を高める方法や対策、違反事例、併せてコンプライアンスチェック・反社チェックも具体的に解説。 RISK EYES


情報調査スキル

法令は改正されたり、新たな判例が登場したりすることが多いため、必要に応じて情報を調査する能力が必要になります。
またコンプライアンスは、世の中の変化に伴い、企業に求められることも日々変化しています。

コンプライアンスに関する情報を敏感にキャッチし、調査を行い、更にそれを自社のコンプライアンスマニュアルに反映できるようなスキルが求められるでしょう。

文書作成能力

コンプライアンスオフィサーは、社内規定やマニュアル、社内への通知文書などの文書を作成する機会が非常に多いポジションです。
正確かつ相手に伝わる文書を作成できる能力が必要になります。

自社サービスへの深い理解

コンプライアンスオフィサーが経営陣から意見を求められるケースは少なくありません。
自社商品やサービスについてしっかりと理解し、適切な助言を提供できることが必要です。

また、自社が販売している商品・サービスによって、コンプライアンスに必要な取り組みにも多少の違いがあるため、自社サービスについて正しく理解しておくことが求められます。

関連記事:社内のコンプライアンス意識を高めるためにやるべきことは?効果的な手段を解説

  社内のコンプライアンス意識を高めるためにやるべきことは?効果的な手段を解説 コンプライアンス違反は、最悪の場合、倒産にまで追い込まれている。そのため、コンプライアンスを遵守することは、企業経営にとって非常に重要。今回は、コンプライアンスが重要視される背景や原因、コンプライアンス意識を高めるポイントについて解説。 RISK EYES


企業がコンプライアンス体制を整えるべき理由

企業がコンプライアンス体制を整えるべき理由

ここまでコンプライアンスオフィサーについて解説しましたが、そもそもなぜコンプライアンス体制を整える必要があるのか、その理由を解説します。

法令違反を予防できる

「法令遵守」のための体制を整えることで、当然ですが法令違反の予防になります。
コンプライアンスを意識していないと、思わぬミスや確認漏れなどが法令違反に該当してしまうことも少なくありません。

法令違反があると行政処分の対象になり業務停止に至ったり、刑事罰を科されたり、世間からのイメージダウンにも繋がるため、法令違反を予防することは重要です。

社内の雰囲気が改善される

コンプライアンス体制の整備として、コンプライアンス研修を実施したり、相談窓口を設置したりすることで、コンプライアンスに対する理解が深まるため、違反が起きづらくなり、風通しがよく雰囲気のよい職場になるでしょう。

上司からの指示で不正行為が行われることや、パワハラなどの問題行動も見逃されず、発生しづらい状態を生み出すことができます。

関連記事:コンプライアンス教育の重要性と実施方法を解説

  コンプライアンス教育の重要性と実施方法を解説 「コンプライアンス教育が重要だと言われるが、どのように実施することが望ましいのだろうか」。この記事では、コンプライアンス教育の重要性と実施方法について詳しく解説。 RISK EYES


優秀な人材の確保に繋がる

コンプライアンスの徹底で社内の風通しが良くなれば、真面目に業務に取り組む優秀な社員にとって働きやすい企業になります。

また、採用を実施する際、応募者が企業のコンプライアンスを気にするケースも少なくないため、コンプライアンス体制を整備することで優秀な人材の確保にも繋がります。

企業イメージが向上する

コンプライアンス体制が整備された企業は、取引先や金融機関なども安心して取引を行えるようになり、企業のイメージは向上します。

企業イメージは売上や企業の発展にも直結するため、企業が意識しなければならない重要な項目です。

関連記事:コンプライアンスの意味と使い方 維持・推進する方法も紹介

  コンプライアンスの意味と使い方 維持・推進する方法も紹介 コンプライアンスは、インターネットの普及や企業の不祥事の増加、グローバル化などに伴って、2000年代以降、重要視する姿勢が高まっています。最低限理解しておくべき、企業活動の中で使われるコンプライアンスの意味と使い方を解説していきます。 RISK EYES


コンプライアンス違反の防止に有効な反社チェック

コンプライアンス違反の防止に有効な反社チェック

コンプライアンス違反を防止するために、企業が取り組めることは多数あります。
その中でも、必ず行ってほしいのが反社チェックです。

反社チェックでわかること

反社チェックを行うと、チェック対象者が「反社会的勢力でないか」「反社会的勢力との繋がりがないか」ということに加えて、「法令違反や逮捕歴がないか」「過去に記事になるような問題を起こしていないか」も判明することがあります。

コンプライアンス徹底のためには、過去に問題を起こした可能性のある人物を雇わない、取引しないということが大切で、採用前や取引前には必ず反社チェックを行うことを推奨します。

関連記事:反社チェックを行うタイミングとは?チェック方法も解説

  反社チェックを行うタイミングとは?チェック方法も解説 近年、政府から反社会的勢力の排除を目指した指針が発表されるなど、企業の運営において、反社チェックは欠かせないものになっています。この記事では、反社チェックを行うタイミングを詳しく解説すると共に、チェックの方法やリスク時の対処法についても解説します。 RISK EYES


反社チェックの実施方法

反社チェックの実施方法は主に以下の4つです。

  • 新聞・インターネットなど公知情報の調査
  • 専門の調査期間に依頼する
  • 反社チェックツールによる調査
  • 警察・暴追センターに相談する

それぞれのやり方にメリット・デメリットがあるため、自社の状況や相手のリスク度に合わせてやり方を選ぶとよいでしょう。

関連記事:反社チェックを行うべき対象とは?チェックが必要な理由と実施方法を解説

  反社チェックが必要な理由とは?行うべき対象や実施方法を解説 徹底した反社会的勢力排除が企業に求められる今、反社チェックは欠かすことのできないフローになりました。今回の記事では、反社チェックが必要な理由を解説し、反社チェックを行うべき対象とチェックの実施方法についても紹介していきます。 RISK EYES


まとめ

コンプライアンスオフィサーとは、コンプライアンスの推進・内部統制のために、コンプライアンスの仕組みを整備し、主導的な役割を担う重要なポジションです。

時代の変化によって、コンプライアンスの徹底はより強く求められるようになり、企業のコンプライアンス・内部統制は重要性を増しています。

コンプライアンスオフィサーには、法令や自社サービスの理解、コミュニケーション能力、情報調査や文書作成などのスキルが求められます。
健全な企業活動のため、コンプライアンスを徹底しましょう。

関連記事:コンプライアンス違反の処分とは?企業・社員への処分の内容と対策方法を紹介
関連記事:反社チェックは義務なのか?反社会的勢力に関わる法令やチェックの方法を解説

  コンプライアンス違反の処分とは?企業・社員への処分の内容と対策方法を紹介 近年、様々な企業がニュースに取り上げられることの多いコンプライアンス違反。この記事では、コンプライアンス違反が発覚した際の企業・社員への処分の内容、またコンプライアンス違反を起こさないための対策方法も紹介します。 RISK EYES
  反社チェックは義務なのか?反社会的勢力に関わる法令やチェックの方法を解説 近年中小企業でも実施することが増えている「反社チェック」ですが、企業側に求められる反社チェックはどこまで義務とされているのでしょうか。今回は、法的に定められている内容も確認し、反社チェックの方法も解説します。 RISK EYES



RISK EYES編集部
RISK EYES編集部
反社チェックツール「RISK EYES」のブログ編集部です。反社関連の情報だけでなく、与信やコンプライアンス全般、IPO準備などについても執筆しています。
▼反社チェックツールを無料で試したい方はこちら
反社チェック無料トライアル
	反社・コンプライアンスチェックリスト

反社・コンプライアンスチェックの体制・運用点検リスト

自社の反社チェック・コンプライアンスチェックの体制や運用が正しくできているか、点検することができるリストです。

無料でダウンロードできるのでぜひ確認してみてください。

ハイフン抜きで、また在宅勤務の方は携帯番号をご記入ください。